神社でご朱印を頂いたことはありますか?
いただいたことはあるけど、詳しくはわからない・・・という方が多いのでは無いでしょうか。
また、ご朱印帳と納経帳の違いは?
お寺と神社のご朱印はそれぞれ別にして2冊に分けた方がいいの?
など疑問に思ったことはありませんか?
なので、今回は ご朱印帳・納経帳についてお話ししたいと思います。
ただし、私個人の見解も含まれます。
それぞれの宗派で考え方が違う場合もあるので その場合はご自身の宗派に倣ってください。
ご朱印帳とは? 納経帳とは?
そもそも、ご朱印帳・納経帳とはどういうものでしょうか?
一般的に 神社でいただくのがご朱印。
ご縁を結んだ証として お詣りした後、ご朱印帳に書いてもらいます。
対してお寺で頂くのは納経帳。
ご本尊に写経を納めた証・読経をした証として頂くのが本来の意味合いです。
今は写経を納めている方は稀だと思いますが、四国88ヶ所巡礼では、写経を納めて巡礼されている方も多くいらっしゃいます。
昔は神仏習合で神社とお寺は 明確には分かれていませんでした。
その名残を引き継いだ寺社もありますが、現在は ほとんどの寺社は、お寺なのか 神社なのかが明確に分かれています。
お寺と神社でご朱印帳は分けた方がいいの?
では、神社とお寺がはっきりと区別されている現代では
お寺と神社のご朱印帳は それぞれ2冊に分けた方がいいの?
それとも分けなくてもいいの?という疑問が出てきます。
寺社によっては、2冊に分けてくださいと はっきり言われる所もあると聞いたことがあります。
分けていないと、嫌な顔をされたり書いてくれない事もあるとか。
ただ、寺社ごとに考えが違っていて、はっきりとした決まりは無いようです。
私の場合は・・・
あくまで私の場合ですが・・・
私なら分けます。 その理由については以下で述べたいと思います。
神様の視点・人間サイドの視点
以前は神仏習合の時代があったと前述しました。
その当時には お寺と神社は、はっきりと分かれていなかったのだから
神さまも仏さまも 「良い、良い」 とおっしゃって 2冊に分けなくても怒ったりしない・・と私は思います。
支障があると考えているのは人間サイドの方です。
神さま・仏さまに失礼があってはならないと考えているからです。
神さまも仏さまもご朱印帳を2冊に分けなくても怒ったりはしないと思うのですが、
なぜ分けるかというと・・・
ご朱印帳を分ける理由
神社とお寺の文字の違い
まず、神社とお寺では、文字に違いがあります。
神社のご朱印は、ご祭神の名前ではなく神社名が書かれていて、書き方もスッキリ、あっさりした書き方です。
比べて お寺の納経は、ダイナミックな勢いのある文字が多いです。
納経帳の文字にはそれぞれ意味があり、真ん中にご本尊を表す梵字とその下にご本尊の名前が書かれます。
横にはお寺の名前も書かれています。全体的にボリュームがある感じです。
なので、神社は神社、お寺はお寺で分けた方が、見た目がスッキリまとまって
見やすいように思います。
ご朱印帳の大きさの違い
次に ご朱印帳の大きさの違いがあります。
四国では お寺のご朱印帳のサイズはB5サイズ(普通のノートの大きさ)で大きいです。
私はこのサイズが一般的だと思っていたので、関東でよく使われている納経帳を初めて見た時には
ちっさーと思いました。
なので、私の感覚ではお寺と神社では、ご朱印帳の大きさに違いがあります。
また、四国霊場の納経帳は、一番札所から順番にお寺の名前が印字してある専用のものが多いです。
重ね印について
それともう一つ これは四国霊場の札所の場合ですが 重ね印というのがあります。
四国以外のお寺では 重ね印はしていないようです。
神社には重ね印はありません。
神社では、同じ神社に2回参拝した場合、参拝した日付とともに 新たなページに書きます。
四国霊場のお寺の場合は、日付は書かず 特別な記念の年の場合のみ 令和何年などの記念印を押します。
その場合にはお寺ごとに作った記念印が色付きで押されています。
2回めの参拝時には 違うページに新たに書くのではなく
同じページに朱色の印のみ重ねて押します。 それが重ね印です。
黒い墨で書かれている ご本尊の名前と梵字の上に 重ねるようにして 5回目だと5回押してあります。
100回になるとページ全体が真っ赤に染まり 迫力というか気迫があります。
このような理由で
私はお寺と神社の御朱印帳は分けた方がスッキリするので分けています。
今回は、ご朱印帳についてのお話しでした。
少しでも、神仏が身近に感じられたら嬉しいです。