古民家で自給自足生活をしたい。
そう思って2023年5月に薬剤師の仕事をセミリタイアしました。
セミリタイア出来た理由は
「視点を変えること」
がキーポイントだったように感じています。
両親とも教員の家庭で割と厳しめに育てられた私は、当然のように
親が持つ価値観を強烈に教え込まれて過ごしてきました。
もちろん、親の育て方や考え方が間違っていたわけではありません。
薬科大学に行く学費を出してもらい、何不自由なく育ててもらって感謝しています。
ただ、視点が変わって
親の価値観・親の考える幸せ・親の考える普通の生活を当たり前の幸せと感じられなくなったのです。
きっかけは2011年の震災でした。
当たり前に目の前にある生活は、実は当たり前ではないことに気付かされました。
今まで当たり前だ。と感じていたいろんなことが、当たり前では無いのでは?という疑問が湧きあがってきました。
水道があって蛇口から水が出るのは当たり前だ。
自分で自給自足しなくても買えばいい。そのために働いてお金を稼ぐのは当たり前だ。
家があるのは当たり前だ。
良い大学に行って卒業したら働いてお金を稼いで
家を購入して車を買って定年まで働くのは当たり前だ。
それが普通の生活で幸せの基準だと思っていました。
でも震災が起こり、コロナ禍があり
今まで当たり前だった生活は、実は当たり前じゃ無かった・・・と気が付きました。
その当たり前の生活を守るために、どうすれば良いのか。
私はどうしたいのか。老後の不安がないくらいにガンガン働いてお金を貯めるのか。
将来、どんな生活を送りたいのか。
考えた結果・・・
親の教えてくれた価値観を飛び越えて
自分の食べるもの・着るもの・過ごす環境・・人任せにするのではなくて自分自身で賄いたいと強く思うようになりました。
お金を稼いで消費して過ごす生活から、収入は無くて良いから自分で生み出す生活をしたい。
お金経済の輪から抜け出したいと思うように。
親からすると、今までおとなしくて反抗などしなかった娘が、いつの間にか変な考えに取り憑かれて言うこと聞かなくなっている・・・。 終いにはセミリタイアまでしようとしている・・・。どうにかして考えを改めさせなければ・・・。
そんな感じでしょうか。
そんな反対の嵐に吹かれながらも、自分の意思を貫き通してセミリタイアできたのは・・・
親は反対しているけど、親の考えが全てでは無いとわかった。
自分の幸せは自分でしか作れない。
少数派かもしれないが、私のような考えの人も確かに居る。
自分で決めたことだから失敗しても自分の責任。
失敗も挫折も大事な経験。
親の見ている視点から 自分が目指す視点へと視点を変えることができた結果
退職できました。
これからも前途多難ですが、その葛藤や苦労や苦難もまた私の大事な経験の一部だと思っています。
そして、理想のビジョンが死ぬまでに達成できなくても、その過程が楽しめれば良いと思っています。
これからも、ゆるふわでいきましょう〜。