1 セミリタイアしたきっかけ
2 2011年から現在までの経緯
3 すんなり退職できたわけ
4 商談中の古民家
1 セミリタイアしたきっかけ
2011年の震災がきっかけで、自給自足の生活をしたいと思うようになった私ですが
65歳まで待たないで仕事を辞めようと思ったのは・・・
体力への不安が一番でした。
お金がない不安より、歳とって身体が動かなくなる不安のほうが怖かった。
2 2011年から今までの経緯
これから述べるのは、2011年から今までの私の心の動きと経緯です。
まずは10年間は、働きながら知識を身につけようと思い 市民農園で畑を借りて野菜を育てたり
自給自足の生活しながら有機農法を教えてくれる農家さんに土作りの仕方を習いに行ったりしていました。
あとは、鶏を5匹 ひよこ電球で温度管理しながら雛から育てました。
子供の頃はチャボを10羽ほど飼っていて世話係は私の役目だったので育て方は知っていました。
レイヤー(卵を産むように品種改良された鶏のこと)のボリスブラウンという品種の鶏を飼いたかったので
養鶏場に雛鳥を卸している孵卵場に電話し 個人に販売してくれるかどうか交渉して雛鳥を分けてもらいました。
レイヤーは、2年ほど経つと卵を産まなくなってきます。でも寿命は10〜15年あるので、卵を産まなくなってもペットとして飼っていました。可愛かったです。
本もたくさん読みました。
バイブルは、大内正伸さん著作の「囲炉裏と薪火暮らしの本」です。
この本を読んで、火鉢を日常の生活でも使うようになりました。
キャンプにも行くようになって、焚き火で調理ができるようになりました。
手をかざすと火の温度が大体わかるように。
お湯が沸かせる火力だなとか、肉を焼くには 火力が足りないなとか。
ソロキャンプで数日間 完ソロ(キャンプ場で私一人しかキャンプしていない状態)で過ごしたりしながら
火の起こし方・炭火の扱い方・消火の仕方・豆炭あんかの使い方などがわかるようになりました。
この本を読んでから 私の心の中には、はっきりとした将来のビジョンが見えていました。
仕事を辞めて 畑のある古民家で鶏やヤギを飼いながら自給自足の生活をしたい!
したい!
とは思っていたものの、現実的には とても大きな心の葛藤がありました。
大学を卒業後 ずっと働いてきたので、定期的な収入が無い・・・という状態になったことが無かった。
それは、とても怖くて乗り越えられない大きな壁に思えました。
その壁をどうやって乗り越えたのか。
それは、考えているだけではなく行動した! ということ。
自給自足をしながら お遍路宿をされているご夫婦の宿に泊まりに行って、自分の考えている事を聞いてもらったこと。
その行動は、最初は小さな一歩でしたが とても大きな一歩でした。
その後も、蚕の仕事をボランティアで手伝いに行ったりして
私の中のあたり前が どんどん崩れていき・・・。
一度も会社勤めをした事ないよ〜という人達の中に入って話を聞いていると
あ〜今まで私の見ていた世界は、ほんの一部分だけだったのだなと気がつきました。
3 すんなり退職できたわけ
それから2年ほど セミリタイアするかどうか悩んでいましたが、年々体力の衰えを実感し・・・。
昨年の11月ごろのことです。
もう待てない。タイムリミットが来たと感じました。
仕事は医療関係で コロナ禍ということもあり激務。冬場は特に忙しくなる職場でした。
自給自足したいから 今すぐに仕事を辞めたいとは とても言い出せる雰囲気では無かった。
なので自分で時期を設定しました。
半年後の夏場だったら比較的 仕事は忙しくない時期に入る。
半年後の5月15日に辞めたいです。と上司に伝えました。
辞めるかどうかの相談ではなく、辞めることは決まっていて 時期は来年の5月15日である。
という意思表示をしました。
どんな条件を提示されても意思は変わりませんと伝えました。
そして、親の介護が・・・とか、通勤時間が・・・とか、働く時間が・・・とかを理由にしませんでした。
辞める理由を隠さずにはっきり伝えました。
古民家で自給自足をしたい。そのためには畑をしようと思っているので65歳まで待っていると
体力に不安があるので今辞めます・・・と。
自分の思い描いている将来のビジョンを、かなり熱く語ったと思います。
結果・・・
理解はされませんでしたが
「午前中だけでもパートとして65歳まで勤めて欲しかったけど・・・
あなたを止めることはできません。」
と言われて、1回の面談で辞めることを了承してもらえました。
そして半年たち、5月15日が5月31日に伸びたものの 予定通りに辞めることができました。
私がすんなり退職できた理由〜上司に伝えたことは以下の4つです。
- 辞める相談・・ではなく、「辞めることは決まっている!」 という意思を最初に伝える。
- 退職日を何月何日とはっきり決める。 半年後くらい・・とか春ごろ・・・など曖昧にしない。
- 親の介護が・・・とか通勤時間が・・とか働く時間が・・・などを理由にしない。妥協案を提案されて終わりになります。
- 辞める理由を隠さずはっきり熱意を持って自分の言葉で語る。
4 商談中の古民家
今現在は、畑付きの古民家が見つかって商談中です。
この古民家は、理想の古民家です。
まだ値段を交渉中なので どうなるかはわかりません。
畑と庭があって、結構広いので
自分一人でできるかな・・・庭の手入れ、したことないし・・・
池もあるよ。大丈夫かな・・・
いろいろ不安が押し寄せてきます。
でも! 仕事を辞めたんだから できるか出来ないかではなく、やるしかない〜と
自分自身を励まして不安と戦っている最中です。
そんなリアルタイムな古民家生活を これからお伝えしていけたらと思います。